こどもには、小さい時から外で困らないようにと、何かと世話を焼いてきました。
今考えると過干渉だったかも知れません。
いや、今も過干渉かもしれません。
こどもは、母にできないことはない、と小さい頃は思っていたかも知れません。
こどもが大きくなるにつれ母にもできないことがあること、弱いところもあること、失敗もたくさんあることを見せてきたつもりですが、
「何かあったらお母さんが何とかしてくれる」
と思っていたように思います。
何かと不安なことがあると、
「お母さん、~したらどうしよう」
「~なんだよ…(不安材料)」
と、アドバイスを求めてるのだか、
ただ聞いてほしいだけなのかわかりませんが、
心の支え的なものとして、母を必要としていました。
しかし先日、私としては周到に準備していたつもりのことで、失敗してしまいました。
こどものチャンスを、ひとつ潰してしまったのです。
もう、自分が情けなくて、悲しくて、申し訳なくて、
崩れ落ちてしまいました。
家の中で泣き叫んでしまいました。
その時です。
こどもが
「大丈夫だよお母さん。俺がちゃんとやるから!」
と、私の失敗もカバーしてくれるようなことを言ってくれたのです。
しかも、それからというもの、ちょっとしたことを心配して声をかけると、
「大丈夫だって、ちゃんとやってるから」
といいます。
なんだか、急に大人びた感じになりました。
最近は、私は過干渉かも、という思いもあるので、なるべく心配しないように、心配してもそれを言葉にしないように努めていました。
そして今日。
こどもは友達と外出してきました。
楽しい1日だったようです。
しかし、帰宅後大切なものが無くなっていることに気づきます。
落としたのか、盗られてしまったのかわかりません。
明日確認しに行くようてす。
私は、またこんな嫌な思いをしないようにと、
「ああだったんじゃない?こうだったんじゃない?」
とか
「もっと気を付けないとだめなんだよ」
とか言ってしまいました。
なんとも言えない機嫌の悪いこどもを元気づけようとして
「見つかるといいね」
とかも言ってみました。
しかし、こどもから返ってきたことばは、
「もう気分を立て直そうとしてるんだから何も言わないで」
と言うじゃないですか。
もう、嫌なことがあっても、
「お母さんなしで、
自分で対処して、
気持ちの整理もちゃんとする」
と宣言したようなものです。
なんだか、こどもがとっても大人になった気がしました。
あの、私の大失敗
「こどものチャンスを潰す」
という出来事以来、
急にこどもがしっかりとしてきたのです。
そういえば、
「○○ちゃんは、しっかりしてるよね。」
というと
「私がすぐ忘れちゃうから~」
なんて話してるママ友がいます。
親は弱いくらい、だめなくらいの方が、こどもはしっかりするのかもしれません。
「今日はこどもが少し大人に見えた」
いい日でした。
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