私は約6年前、45歳の時にへバーデン結節を発症しました。
原因不明で、治療方法も確立されていないへバーデン結節。痛みの出方など症状は様々のようですが、私はかなり痛みがあり、変形もどんどん進んできました。
まだまだ人生半分。指が痛いのも、変形してしまうのもイヤ。
でも最近少しだけ明るいニュースが…。
同じへバーデン結節に悩んでる方に少しでも参考になればと思い、私の発症からの経緯を書きたいと思います。
へバーデン結節とは
指の第一関節が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です。第一関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで二つのコブ(結節)ができるのが特徴です。
一般的にへバーデン結節は45歳から60歳くらいで発症すると、最初に受診した整形外科医から説明されました。また、裁縫をする人や、飲食業の人など手をよく使う人がなりやすいとも説明されました。
私が発症したのは45歳です。若い年齢での発症でしたので、その時診察してくださった医師には「こんなに早く発症してしまうなんて、かわいそうに」と言われ、なんで私はこんなに早く発症してしまったのだろうと、気分が塞ぎこんだものです。
また、私は家事育児に忙しいうえに、飲食店で仕事をしていましたので、へバーデン結節になりやすい環境だから仕方がないのだなとも当時は思いました。
しかし今ネットを検索してみると、原因として考えられるものに、当初から言われていた『手の使い過ぎによるよるもの』の他に、『ホルモンの影響によるもの』という説がありました。
これら手の病気(へバーデン結節、ブシャール結節)はエストロゲン(卵胞ホルモン)と深い関係があり、妊娠時、産後、更年期におこりやすい。
私は、へバーデン結節を発症した数年後に閉経しています。ですから、へバーデン結節を発症したときは、更年期にさしかかっていたと考えられます。へバーデン結節がエストロゲン(卵胞ホルモン)と深い関係があり、更年期で起こりやすいのならば、私が45歳という若い時期に発症したのも腑に落ちるところがあります。
治療方法
原因が不明な疾患ですので、西洋医学的には対処療法となってしまうようです。局所の安静(固定を含む)や投薬、局所のテーピングなどがあります。急性期では少量の関節内ステロイド注射なども有効です。痛みの改善がみられない、変形がひどくなり日常生活に支障をきたす場合は、手術をします。
私の症状
発症
私が初めて指の異変に気付いたのは、パソコンを操作しているときに、人差し指がこわばってタッチパッドが上手く操作できなかったときです。指が突っ張ってしまって上手く動きません。曲げようとすると軽く痛みがあります。しかし、仕事に家事に育児にと、忙しい毎日を送っていた私は放置してしまします。しばらくすると、人差し指の他に中指や小指も痛くなってきました。
改めて手指をマジマジと見てみると、小指と人差し指の第一関節が、なんだか膨らんでいる気がします。曲げようとすると、手がこわばったような状態で、ギュッと手を握ることができなくなっていました。
受診
痛みがあり手がこわばってくると、さすがに心配になり、整形外科を受診します。そこで診断された結果が、へバーデン結節でした。
そして、医師から告げられた言葉は
「へバーデン結節は、原因不明、治療方法なし。どうしても痛い場合は、痛み止めを処方します。」
というものでした。
私は愕然とし、何も言えないまま、質問をすることもできませんでした。
痛みがあったので、痛み止めを出してくださるようお願いすることが精一杯でした。
処方された薬
初めて聞くへバーデン結節とい病名、原因不明で治療方法なしという現実に呆然としながら受け取った痛み止めは、精神安定剤でした。なぜ、指の痛みを止めるために精神安定剤を処方されるのか、まったく理解できず驚いたので「痛み止めをお願いしたのですが、精神安定剤なのですか?」
と受付で確認したのですが「はい、これが処方されている薬です」とそれ以上の説明はありませんでした。
その時はもう夕方6時も過ぎているのに、背後には大勢の受診待ちの人々。受付での会話をその大勢の方々に聞かれているようで、それ以上質問をすることができませんでした。
しかし、家に帰ってきても精神安定剤が痛み止めになるとは、どうしても考えられず、1回もその薬を飲むことはありませんでした。
ここから私の痛みと関節の変形との闘いが始まります。
整形外科はあてにならないので、自分でなんとかしなくてはと思い、私はネットでの情報収拾を始めます。
続きはバーデン結節痛みとの闘いをご覧ください。
<追記>
痛み止めとしての精神安定剤
私が痛み止めとして処方された精神安定剤は、もう捨ててしまったので詳しい名称などはわからないのですが、精神安定剤が整形外科などで痛み止めとして処方されることは一般的にあることのようです。
成分名: ブロマゼパム(商品名:レキソタン、セニラン)
~中略~
<使用される病気>強力な抗不安作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用を持っているため、精神科領域のみならず整形外科領域でも幅広く使われている薬で、精神科領域としては、不安感が強い神経症に対して、整形外科領域では、肩こりや腰痛などに使用されます。
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