こどもの成長を感じる 財務省次官のセクハラ問題について激論

先日、高校を卒業して浪人中のこどもと激論を交わしました。
マスコミも話題の財務省の福田次官のセクハラ問題についてです。
まだ、テレビ朝日が記者会見する前の頃のことです。

ネット、特にツイッターを見ることが多いこどもです。
様々な意見が飛び交うネットの世界。
こどもなりに、いろいろな意見を見たうえでの考えだったようですが
女性の私、
特に男女雇用均等法の初期生の私は
サラリーマン時代には
いろいろな理不尽な世界を垣間見てきました。
というか、どっぷりその世界にいました。
なので、今回の件については、
なんだか状況がリアルに描けてしまいます。
まぁ勝手な想像ですが…
だから、当然100％女性記者側の立ち位置に立ってしまいます。


こどもの意見（テレビ朝日の記者会見前のものです）は、

録音された音声は継ぎはぎされているもの
信憑性が疑われる。
女性が記者ならば、女性が所属している団体から発表すればいいのに
週刊誌に持ち込んでいることがおかしい。
音声が偽物だとしたら、
週刊誌が作ったフェイクニュースかもしれない。
このような、まだグレーな状況で
一方的に次官をマスコミが攻めるのはおかしい。
女性も出てくるべきだ。
財務省が調査機関として指名しているのは弁護士なのだから
女性は出てくればいい。
とにかく、事実がはっきりしない現状で
マスコミは次官を一人悪者にして攻めすぎだ。

と、だいたいの趣旨はこういったものでした。



でもねぇ

私の中では、自社に、上司にセクハラ問題を上げたとしても
次官つきの記者であったということは
セクハラ問題より、政治的な特ダネをとってこい
という命題を女性記者に課していることが想像できるわけで

「それくらい、うまくあしらっていいネタとってこい！」

くらい言いそうだし
ひどい上司であれば

「よくやった、その調子で懐に入って真相をついてこい！」

なんてこと言っちゃうんじゃないかな
と思ってしまうのですよ。

この辺が、セクハラ問題でも浮気問題でも何でもいい
政治的なネタである必要がない週刊誌とは違うのだと思うのです。


だから

音声については、あるテレビ番組で検証していたが
場面が変わるような箇所はあったが
会話自体は編集された形跡はないと言っていた。
だから、実際あのようないやらしい会話があったことは事実。
記者ではない女性なのでは、という疑いもあるようだが
すでに記者クラブでは、どこの記者か予想できてるらしい。
ってことは、やっぱり近くにいる人達には
周知の事実だったのでしょう。
女性が週刊誌に持っていくしかなかったのは
今もってセクハラ問題が公になりにくい社会であることが
関係している。
女性に出てこいなんて、2次被害のことを考えたら
被害にあった弱いものに対して国がする調査方法としてはおかしい。
第三者が弁護士といっても、財務省の顧問弁護士。
弁護士がすべて善良で公平であるとは限らない。
顧問弁護士というのは、雇われている人にとって
利益になるように働くのが一般的で
公平性に欠ける。
もっとセクハラ問題に長けている弁護士を考えるべき。
だいたい、アメリカだって
今頃になってハリウッドのセクハラ問題とかが大きな問題になっているわけで
日本だって水面下で何がおきていても
まだまだおかしくない時代だ。
フェアでない状況での問題を
問題提起する場合は、フェアでない方法でも仕方がない場合もある。
問題提起された方法によって
提起された問題の本質を見誤ってはいけない。


というような趣旨で私は反論。

あー言えばこー言うような激論を交わしたわけなのですが
なんとも納得いかないようなこども。

最後は、
お母さんが働いていた２０年前だって
いろいろ、いろいろあったんだよ！
ああいうおじさんは、やるの！

と、ちょっと暴言かな…

そして

あなたは、正義感がとってもあって
絶対にあんなことしないだろうから
あんな偉い人が、
ちゃんとしてそうな人が
あんなことするって
想像もつかないだろうけど
残念だけど
あなたのように正義感が強くて
やさしい人ばかりでは
ないんだよ。



う～ん。

という感じでした。

でも、翌日には

「昨日は久しぶりに激しい討論で
　面白かった。」

ですって。

話の内容も、随分と大人な内容ですし

なんといっても
私が一方的に話してるわけではなく
自分の考えを整理して話す
そんなこどもに

成長したなぁ

と、うれしい気持ちになりました。


その後
テレビ朝日の記者会見なども見て
こどもも、いろいろと考えているようです。


このようなイヤな思いをすることなく
多くの女性がイキイキと活動できる
社会になってほしいと
切に願います。



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